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二世帯住宅の将来的なリスク
2017-10-31 14:56:42
二世帯住宅には一般的に、住宅ローンの一世帯当たりの負担が少なくて済む、水道光熱費を節約できる、両親に子どもの面倒を見てもらえるので子育ての負担が軽減される、といったメリットがあります。
ただ、実際に二世帯住宅に同居している家族の中には、これらのメリットは実感しつつも親世帯と子ども世帯との間で距離感がうまく取れなかったためにトラブルが生じたり、また表面的には円満に暮らしているように見えてもどちらかが我慢を続けることによって何とか折り合いをつけている、というケースも少なくないようです。経済的なメリットを優先させるのであれば二世帯住宅は上記のような理由からおすすめですが、住まいとはやはり心の拠り所となる重要なものですので、居心地が悪いと精神的に少なからずダメージを被ることになってしまいます。
更に二世帯住宅にはもうひとつ、考えておくべき点があります。それは将来的に住まいを手放すことになった際に、中古住宅としてのニーズがあまりない、ということです。当然ながら中古の戸建て住宅を求める方のほとんどは、やはりごく一般的な一世帯向けの住宅を考えていますので、二世帯住宅を処分しようとしてもなかなか買い手が現れないか、幸い売れても購入時と比べてかなりの低価格となってしまう可能性もあります。
こうしたリスクを考え併せても尚、やはり二世帯住宅にしようと思われるなら良いですが、家はやはり一生の買い物ですので慎重に考慮し判断することが大切でしょう。